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ニトウブログ
安全・利便性が再び“資産価値”として注目される時代へ
こんにちは。営業部のIです。
2025年秋、日本各地で熊の出没ニュースが相次いでいます。
東北や北陸だけでなく、関西・中部・関東の郊外でも、住宅街近くで熊が目撃されるケースが増えました。
この現象は、単に「野生動物の話」ではなく、不動産の価値観の変化を映すサインでもあります。
◆自然と近い暮らし”のリスクが現実に
コロナ禍以降、「地方移住」や「自然に囲まれた暮らし」に注目が集まりました。
しかし2024〜2025年にかけて、山間部・郊外では次のような課題が目立っています。
- 熊やイノシシなど野生動物の住宅地侵入
- 台風・大雨による土砂災害や停電リスク
- インフラ(交通・医療・通信)のアクセス格差
“自然に近い=快適”というイメージの裏側で、安全・安定という都市の価値が再評価され始めています。
◆安全と利便性が「資産価値」として再び浮上
熊の出没増加は、ある意味で「人と自然の距離が近づきすぎた結果」です。
都市部はこの点で、以下のような強みを持っています。
- 生態系リスクが低い
→ 熊・イノシシ・シカなど大型野生動物の出没がほぼゼロ。
- 災害・停電などへの備えが整っている
→ 防災インフラ、緊急医療体制が整備。
- 生活圏が完結している
→ 徒歩圏・電車圏内で生活でき、自然災害や物流の影響を受けにくい。
こうした「リスクに強い都市構造」は、結果的に地価・賃料の安定性を生み出しています。
◆郊外の変化が都心地価を押し上げる
郊外・地方の一部では、野生動物の出没やインフラ課題を受けて、
「安全で管理の行き届いた地域」への関心が再び高まっています。
その結果、
- 都心回帰の動きが加速
- 駅近・商業圏・タワーマンションなど“管理型不動産”の価値上昇
- 不動産投資でも「安定収益を生む都心物件」に資金が戻る
といった傾向が見られます。
つまり、熊のニュースは遠い話ではなく、
都心部の資産価値を再確認するきっかけになっているのです。
◆まとめ
熊の出没は自然の変化を映す鏡。
そしてそれは同時に、「安全・インフラ・利便性」という都市の価値を再評価させる出来事でもあります。
2025年の不動産市場は、
“自然の豊かさよりも、安心して暮らせる場所”
を選ぶ動きが強まる年。
都心の資産価値上昇は、こうした社会心理の変化に支えられているといえるかもしれません。
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